CSR

環境活動や社会貢献活動などを通じて、
私たちは、人と社会と地球が“つながる”、
安心・安全で豊かな社会の実現に貢献します。

2014年度 ステークホルダーとともに

お客様とともに

個人情報保護とコンプライアンスに関する教育

近年、現場を取り巻く環境において、法令遵守はもとよりマナーやモラルについても高いレベルが要求されています。サンコムでは、情報セキュリティ研修を社員およびパートナー会社を対象に年2回実施し、情報保護への強い意識の継続を繰り返し教育で実施しています。

研修会の様子

2014年度は全国で2,321名が受講し、「情報セキュリティインシデント」の発生によるお客様や社会に与える影響度について研修DVDを活用し、情報取り扱いの大切さに対する理解を深めています。最後は理解度テストにて情報保護徹底の確認をしています。

e-ラーニングなどで情報保護に関する教育を強化

個人情報を含む企業情報の漏えい事故防止のための社員教育にも注力しています。e-ラーニングでは情報セキュリティの基礎知識や要員としての責務を学び、社員各自がそれぞれの理解度を確認しながらスキルアップを図っています。2014年度、サンコムでは99.7%の受講終了率を達成しました。

作業標準書の運用

サンコムが所有する、NCC(New Common Carrier)工事に関する各種技術ならびに安全資料の有効活用と次世代への継承を目的として、「最重要作業標準書」「サンコム安全・技術標準書」「サンコム技術ライブラリー」という3つのカテゴリーに分類した「サンコム技術安全標準」を定めています。

作業標準書

サンコム社員およびパートナー会社全員が絶対に守らなければならないものを「最重要作業標準書」とし、カテゴリーの頂点に定めています。

環太平洋諸国へのODA(政府開発援助)

政府は東日本大震災後の海外向けの取り組みとして、ODAにより環太平洋諸国に日本の先端技術を導入するために、地震や津波の速報、雷検知やその他気象観測に役立つ防災関連機材を納入しています。サンコム海外部門もODA案件に取り組んでおり、地震計・潮位計・雷検知器などの設置を行っています。2015年度中にはフィジー共和国、バヌアツ共和国、ペルー共和国に防災関連システムが引き渡される予定です。

潮位計の設置

また、2015年3月14~18日に開催された第3回国連防災世界会議では、今後も日本のODAにより防災分野への協力を進める指針が発表され、サンコム海外部門も引き続き防災関連分野への取り組みを進め、貢献していきます。

イリジウム衛星携帯電話の配備

サンコムでは、災害発生時の復旧や支援のために、各支店にイリジウム衛星携帯電話を配備しています。イリジウム衛星とは、地上780kmの位置に配備された66基の通信衛星です。サンコムでは、一般の通信の確保が困難となるような災害発生時に、いち早く状況把握をして地域やお客様に貢献できるよう、毎月全国を結んで訓練を実施し、機器の充電や付属品の点検も行って、いざというときに備えています。

イリジウム衛星携帯電話利用の様子

協力会社とともに

安全大会の実施

「安全はすべてに優先する経営の課題事項であり、経営の要」という意識のもと、各社で安全大会を開催しています。労働安全に対する意識の向上を図るとともに、各社の安全品質向上に向けた改善の取り組み発表ならびに各事業部代表による安全決意表明を行い、最後に参加者全員による「安全唱和」で締めくくり、参加者全員が事故撲滅の決意を新たにしています。また、人身事故防止に向けた危険体感デモ、自然災害や人身事故における被災者のドキュメンタリービデオの視聴などを通じ、安全への意識を高めています。今後も全社一丸となり、事故撲滅に向けて安全品質の仕組みづくりを行っていきます。

サンコム安全大会

サンコムの安全に向けた活動

サンコムでは、「安全・品質の確保は最大の営業力であり、これを継続することがお客様からの信頼となる」を合言葉に経営幹部との安全品質向上抜本改善委員会を開催し、プロジェクトの着手前に想定される事故・トラブルの予防や事故防止対策を“安全の先取り”として議論しています。

緑のリストバンドと標語

また季節特有の事故防止策などを検証し、現場の安全および品質の向上に努めています。

安全宣言ワッペン

「家族からの手紙」活動

サンコムでは、従業員のご家族から勤務しているご主人やお父さんに宛てた「無事に仕事から帰って」といった思いや愛情を手紙に書いていただき、作業者本人が「どんなに家族の方々に愛されているか」を自覚することで、「無事に作業を終え帰宅しなければならない」と心に刻んでもらう活動をしています。

「家族からの手紙」

安全研修の実施

サンコムの各事業所では、第一線の現場で働く従業員が「絶対に事故を起こさない」という強い意識のもと、危険予知の定着などを目指すためのさまざまな講習を実施しています。

アンカー打ち施工訓練

2014年度も引き続きさらなる品質向上を目指し、重大事故要因となる電源工事やアンカー施工における事故防止を目的として、全員の体に染み込むように覚えさせる体験型の基本動作の徹底の研修を全国で実施しました。直流電源模擬装置は、繰り返し研修ができるよう全国に配備し、アンカー打ち施工については、実際の全作業者の体験訓練を通して確認行動の重要性を再認識し、事故撲滅に努めることができました。

交通安全への取り組み

サンコムでは、全国の工事車両を運転する社員を対象に全国交通安全講習を行い、交通事故予防運転の教育を行っています。さらに地域の警察署から講師をお招きして交通安全講習会を開催し、地域の交通安全を誓っています。

防災・避難訓練の実施および各拠点へのAEDの配備

サンコムでは2014年9月、本社ビルにおいて、南海トラフを震源とする東海巨大地震または首都圏で大地震が発生した場合を想定し、社員安否確認、被害状況確認、衛星携帯電話での各支店の状況確認を行いました。また、備蓄品の確認や、杉並消防署員の指導のもとAEDを使った心肺蘇生体験と救命講習会を実施、併せて、保管している防災用ジャッキにて重量物排除方法の確認も行いました。

AED訓練の様子

さらに同年12月には、本社ビルにおいて防災・避難訓練を実施しました。

IT武装化(タブレット端末の活用)

サンコムでは、建設工事の効率性、安全性および品質の向上を図るために、ワークフロー(作業工程)の統一と現場IT化を推進した「施工ITプラットフォーム」の構築を行っており、SunMOS(サンモス)というシステムを運用しています。

SunMOSにより現場状況を撮影

このシステムは主にタブレット端末をツールとして活用し、端末の画面に呼び出したワークフローに沿って現場作業を行います。タブレット端末は1日の現場作業と常に連動し、朝のミーティングから現場作業の撮影、さらには工程管理までを本社のサーバーによって、リアルタイムで点検、承認することが可能です。

社員とともに

人権教育

基本的人権を尊重し、性別・年齢・人種・出身・宗教・障がいの有無などを理由として、業務を進める上で差別をしないことを基本倫理としています。また、人権に対する意識を社員に浸透させるため、階層別研修などで人権教育に取り組んでいます。

技術向上に向けた訓練の実施

サンコムのネットワークエンジニアリング本部では、社員および作業者の知識的理解だけでなく、行動的理解の技術向上を図り、現場で起こり得るヒューマンエラーを未然に防ぐ「安全先取り」施策として疑似環境での実践に即した訓練を実施し、個々の技術向上に努めています。

疑似環境でのPD盤ケーブル撤去体験

資格取得の推進

サンコムでは、年間教育訓練計画書に基づき社員の資格取得に積極的に取組み、毎年数多くの社員が資格を取得しています。

2014年度における主な取得は、AI/DD総合種(工事担任者)4名、衛生管理者(第1種)1名、建設業経理士(2級)2名、情報処理技術者(情報セキュリティスペシャリスト)1名、電気工事士(第1種)9名、電気工事士(第2種)17名、電気工事施工管理技士(1級)2名、建築施工管理技士(1級)2名、技術士補1名、陸上無線技術士(1級)2名、陸上特殊無線技士(1級)24名、秘書技能検定(1級)1名、簿記2級1名、衛生管理者(1種)1名の合計68名となっています。

女性管理職の活用 (業務推進部の発足)

サンコムでは、2014年4月の組織改編において、新たに「業務推進部」を立ち上げ、営業系とエンジ系のバックヤード業務を一元管理して業務効率化を目指しました。業務推進部長には、サンコムで初めて女性管理職を登用し、女性が幅広く活躍できる職場環境をより一層整えました。

この1年間、バックオフィス機能向上の取り組みとして、「抜本対策業務プロセス改善」プロジェクトを立ち上げ、業務プロセスを改善しました。今後とも業務処理分野においてもワンステップの向上を図っていきたいと考えています。

〔主な取り組み施策〕

営業部門
  • ・各営業部門へのヒアリングおよび業務フローの確認調整
  • ・入金処理の早期化に向けた取り組み
エンジ部門
  • ・外注電子契約、請求拡大(支店展開)に向けた取り組み
  • ・外注compactシステム導入の使用促進
  • ・完成計上の適正化に向けたチェック方法の取り組み

サンコム初の女性管理職として業務推進部長に就任

現在、業務推進部は男性社員5名、女性社員8名、派遣社員3名の総勢16名にて、バックヤード業務の効率化を目指し全員で日々取り組んでおります。サンコム全体における女性比率は7%ですが、業務推進部では62%と、女性比率の高さではNo.1を誇っております。

業務推進部長
篠原知子

女性が働きやすい職場は男性も働きやすいと信じ、職場環境の改善と、バックヤード業務を正確にきめ細かくサポートができる集団になれるようにと考えています。今後も女性管理職が珍しくなくなるように願うとともに、道を開く努力をしてまいります。

次世代育成支援対策推進法に基づく取り組み

「次世代育成支援対策推進法」に基づき、行動計画に沿った取り組みを行っています。サンコムにおいては、2011年に「次世代育成支援対策推進法認定マーク(くるみん)」を取得し3名が育児休業を取得しています。

長時間労働の解消に向けた労使間の取り組み

サンコムでは、恒常的な時間外労働の削減に向けて、毎週水曜日と金曜日の2日を定時退社日に定め、社内放送にて促しています。また、「時間外勤務命令管理簿」の活用により、労使間の勤務管理を徹底しています。このほか、有休取得推進のため、年間を通じての「ブリッジホリデイ」(法定休日の間を年次有給休暇でつないで連休とするもの)を推奨しています。

地球環境とのかかわり

消費電力の「見える化」

サンコムでは、本社ビルに電力量デマンド監視装置を導入しています。各階にモニターを設置して消費電力を「見える化」し、制限電力量を超えると空調設備が自動的に出力を制御する仕組みとなっています。

緑の募金を実施

コムシス森林サポーターによる「コムシスの森林づくり」活動の一環として、年に1回「緑の募金」を実施しています。2014年度にはサンコムはじめコムシスグループ社員からの募金が約42万円集まり、各種活動に役立てられました。

コムシス森林サポーターの活動

2014年11月30日、埼玉県毛呂山町において、コムシスグループ森林サポーターによる「平成26年度第1回枝打ち作業」を実施しました。今回は、埼玉県が主催する「みんなで育樹活動」と共同で開催し、サンコムはじめコムシスグループ総勢約100名で作業を行いました。

枝打ち後の森を背に記念撮影

コムシスグループの森づくり

サンコムでは、コムシス森林サポーターとしての活動を実施しています。2014年度には、埼玉県毛呂山町大谷木字鶯谷地内などでの7.2ヘクタールに及ぶ枝打ちや間伐などによる森林保全活動実績により、その活動を同じくする日本コムシスとともに前年に引き続き、埼玉県知事より「埼玉県森林CO2吸収量認証書」を交付いただきました。

2014年度 埼玉県森林
CO2吸収量認証書

これは同制度において、71.2t-CO2/年のCO2吸収効果が認められたもので、このCO2吸収量は222人分の呼吸による年間CO2排出量に相当します。

太陽光建設工事(EPC)事業の継続的な取り組み

サンコムは、NCC電気通信工事と同様に環境エネルギー関連工事にも注力し「太陽光発電設備工事」を推進しています。2014年度は、栃木県大田原市、茨城県龍ケ崎地域のメガソーラープラント(大規模太陽光発電所)や、千葉県千葉市・流山市・木更津市、埼玉県本庄市、栃木県鹿沼市、熊本県八代市など、各地域において太陽光発電設備工事を実施しました。今後もこのような環境エネルギー関連事業を通じて地球環境負荷の軽減に貢献していきます。

地域社会とともに

子ども向けパンフレット「サンコムのしごと」作成

サンコムでは、「お父さん、お母さんがどんな仕事をしているんだろう」をテーマに、写真や絵をふんだんに使用した小学校低学年向けの冊子「サンコムのしごと」を作成しています。

「サンコムのしごと」

地域の子どもの安全に関する取り組み

サンコム四国支店では、2013年より地域の青少年健全育成を目的に、古高松地区において小中学生の通学の安全を確保するため地域住民や地元企業と協力をして子どもSOSの活動を行っており、毎年小学生からお礼のお手紙をいただいています。

古高松南小学校からの感謝状

ペットボトルキャップ回収

サンコムをはじめコムシスグループ各社では、ペットボトルのキャップ売却益をワクチン購入費に充てるNPO法人エコキャップ推進協会の活動に賛同し、キャップの回収を行っています。2014年度はコムシスグループのシェアードサービス会社であるCSSが中心となり、合計116.8kgを回収しました。

全国各地で清掃・美化活動

サンコムでは、2007年秋に本社を目黒区青葉台から杉並区高円寺へ移転して以来7年以上、毎週第1および第3水曜日に、本社前清掃を実施しています。地域の皆さまからもお褒めのお言葉をいただき、より一層の地域社会への貢献を目指しています。

地域の祭事への参加

サンコムでは、2014年8月23~24日の2日間、恒例となっている「第58回東京高円寺阿波おどり」に、「コムシスグループ連」を結成して踊り手として参加しました。今回で7年連続の参加となります。初日の23日は、夕方から全員最後まで脱落者やけが人もなく、元気に踊ることができました。

第58回東京高円寺阿波おどり

今回も、2年前から始めた女踊り、鳴り物に加え、子ども踊りにも挑戦し、社員の子ども2名が参加。日々の練習の成果を発揮して、一体感が出せました。また、2日目の24日には、大会運営のボランティアに参加し、会場の清掃活動を行いました。開催中に出る大量のゴミを分別して資源ゴミを換金し、インドの教育支援に充てるお手伝いをしました。

第五回高円寺演芸まつりへの参画

サンコムでは毎年2月に行われている「高円寺演芸まつり」に参加し、「サンコム寄席」を開催しました。本社社員はもとより地域住民も含め、総勢82名が集まり、大盛況のうちに幕を閉じました。

第五回高円寺演芸まつり

地元住民の方々にサンコムを知っていただく良い機会となりました。

サンコム寄席 会場の様子

杉並区立杉並第四小学校より感謝状

杉並区立杉並第四小学校創立90周年記念事業に寄付したことに対し、「感謝状」と「記念品」をいただきました。