CSR

環境活動や社会貢献活動などを通じて、
私たちは、人と社会と地球が“つながる”、
安心・安全で豊かな社会の実現に貢献します。

2013年度 ステークホルダーとともに

お客様とともに

個人情報保護とコンプライアンスに関する教育

近年、現場を取り巻く環境は、法令遵守はもとより、マナーやモラルも高いレベルで要求されています。サンコムでは、社員およびパートナー会社社員に対して毎年2回の研修を開催しています。工事での情報漏えい、情報紛失防止の繰り返し教育を毎年実施することで、セキュリティ事故がお客様、お取引先、社会に与える影響を認識し、事故防止への強い意識を継続させることを目的に行っています。

情報セキュリティ講習

作業標準書の運用

サンコムが所有する、NCC工事に関する各種技術ならびに安全資料の有効活用と次世代への継承を目的として、「最重要作業標準書」「サンコム安全・技術標準書」「サンコム技術ライブラリー」という3つのカテゴリーに分類したサンコム技術安全標準を定めました。

作業標準書

サンコム社員およびパートナー会社全員が絶対に守らなければならないものを「最重要作業標準書」とし、カテゴリーの頂点に置いています。

作業標準書の果たす役割

サンコムは、KDDIグループ様やソフトバンクグループ様など、NTT様以外の複数の電気通信事業者などをお客様として、品質の面で「NCC分野 断トツ No.1」になることを目標に事業展開を図っています。

エンジニアリング統括本部
安全品質管理本部長
森 智嗣

これまで工事の管理については、お客様から支給を受ける工事仕様を基に担当者が作業手順書などを個々に作成・管理していたため担当者のスキルに頼る傾向が生じており、社内におけるノウハウの蓄積が課題となっていました。そこで、会社がこれまでに培ってきた技能と個々の社員の持つノウハウを全社的に共有するため、「作業標準書」として取りまとめました。
まず取り組んだのは、トップカテゴリーとなる「最重要作業標準書」です。経営の根幹を揺るがすような重大事故を回避するため、絶対に守らなければならないルールを定め、サンコム社員だけでなく協力会社の皆さんも含めた遵守徹底を目的としています。そのため、一度説明するだけでなく、技術的な継承も含め繰り返し反復することで、確実に身に付くよう指導しています。
また、2ndカテゴリーの「安全・技術標準書」については、新入社員や若手社員など経験の浅いスタッフも理解できるよう、初歩的な安全管理や技術内容まで分かりやすく解説しており、さらに3rdカテゴリーの「技術ライブラリー」については、すべての社員が容易に技術にアクセスできる仕組みとしています。
この「作業標準書」はリリースしたばかりで、まだまだ発展途上にあるのですが、関係各所からの意見を取り入れてバージョンアップするとともに、高いレベルで安全・技術を維持し、サンコムの財産として継承できるよう管理・運用していきます。

e-ラーニングなどで情報保護に関する教育を強化

個人情報を含む企業情報の漏えい事故防止のための社員教育にも注力しています。e-ラーニングでは情報セキュリティの基礎知識や要員としての責務を学び、社員各自がそれぞれの理解度を確認しながらスキルアップを図っています。2013年度、サンコムでは97.0%の受講終了率を達成しました。

協力会社とともに

安全大会の実施

「安全はすべてに優先する経営の課題事項であり、経営の要」という意識の下、各社で安全大会を開催しました。労働安全に対する意識の向上を図るとともに、各社の安全品質向上に向けた改善の取り組み発表ならびに各事業部代表による安全決意表明を行い、最後に参加者全員による「安全唱和」で締めくくり、参加者全員が事故撲滅の決意を新たにしました。また、人身事故防止に向けての危険体感デモ、自然災害、人身事故の被災者の実話ドキュメンタリービデオの視聴などを通じ、安全への意識を高めました。今後も全社一丸となり、事故撲滅に向けて安全品質の仕組みづくりを行っていきます。

サンコム安全憲章唱和

サンコムの安全に向けた活動

サンコムでは、現場従事者の注意不足・思い込み・手抜き・ルール無視によるヒューマンエラーを防止するため、日常生活時に取る行動や考え方などについて問う簡単な性格判断テストを全国の現場従事者4,600名に対して実施しました。

小冊子「天使の送りもの」

その結果を踏まえて、「性格の傾向」を現場作業での行動の傾向に置き換え、意識改善へのフィードバックを行い、弱い部分を補うことにより、安全意識の向上に役立てることができました。

緑のリストバンドと標語

また、ヒヤリハット(HH)収集運動を実施しています。各現場での実例を「天使の送りもの」と称した小冊子にし、事故の再発防止を目的に、痛みを伴った貴重な教訓を決して忘れてはいけないという思いを込めて、社員ならびに協力会社社員の全員に配布しています。

さらに、事故撲滅を目標とした「誓いのリストバンド」を配布しています。作業者へ事故防止への強い意識を持たせることを目的とする「赤」のリストバンドは、「まず確認、最後に確認」を定着させ、現場作業時に必ず実行することにより、確認不足や思い込みが要因のヒューマンエラーやヒヤリハットの発生を撲滅させることを目指します。また、「緑」のリストバントは、緑十字の安全と安全作業へ突き進むことを意図しています。

「家族からの手紙」活動の推進

サンコムでは、ご家族から勤務しているご主人やお父さんへ「無事に仕事から帰って」といった思いや愛情を手紙でいただき、作業者本人が「どんなに家族の方々に愛されているか」を自覚することで、「無事に作業を終え帰宅しなければならない」と心に刻んでもらう活動をしています。

「家族からの手紙」

安全研修の実施

サンコムでは、さらなる品質向上を目指し、重大事故要因となる電源工事やアンカー施工における事故防止を目的として、体に染み込むように覚えさせる体験型の基本動作の徹底を全国で実施しました。

アンカー打ち施工訓練

直流電源模擬装置は繰り返し研修ができるよう全国に配備、アンカー施工については実際の全作業者の体験訓練を通して確認行動の重要性を再認識することができました。

直流電源模擬装置

交通安全への取り組み

サンコムでは、事業を遂行するために多くの自動車を利用しています。2013年度本社においては、杉並警察署から警察官をお招きし、社内の交通事故発生状況および警視庁管内の交通事故発生状況、自転車の安全利用、飲酒運転撲滅啓発ビデオなどを用いて安全運転講習を実施しました。また、警視庁主催の「セーフティドライバー・コンテスト」に43チーム215名、広島県警主催の「トライ・ザ・セーフティinひろしま」には5チーム25名が参加し、コンテスト期間内の無事故無違反の達成を競い合っています。

安全運転ポスター

そのほか、工事現場を完成させるために多くの車両を利用しているサンコムグループで働く全員の交通事故の撲滅を目的として、毎年秋の全国交通安全運動に合わせて「サンコム安全運転ポスターコンクール」を開催しています。毎年、ご家族の皆さまから交通安全への願いを込めた多くの作品の応募があります。

防災訓練の実施

サンコムでは、南海トラフを震源とする東海巨大地震、また首都圏で大地震が発生した場合を想定し、本社ビルにおいて社員安否確認、被害状況確認、衛星携帯電話(2013年度、本社及び関西・東海支店に導入)での各支店の状況確認を行いました。

AED講習

また、備蓄品の確認や杉並消防署員の指導の下、AEDを使った心肺蘇生体験と救命講習会を実施、保管している防災用ジャッキにて重量物排除方法の確認も併せて行いました。

重量物ジャッキアップ講習

社員とともに

人権教育

基本的人権を尊重し、人種、宗教、信条、国籍、性別、身体障がい、年齢等を理由として、業務を進める上で差別をしないことを基本倫理としています。また、人権に対する意識を社員に浸透させるため、階層別研修などで人権教育に取り組んでいます。

社長対話会の開催

コムシスグループでは、各社のトップと社員とが直接コミュニケーションを図ることができる「対話会」などの交流の場を設けています。それぞれが「垣根」を払い、さまざまなことについて気兼ねなく話し合える有意義な機会として、積極的に活用されています。

サンコムでは、社長がお客様訪問や安全パトロールのため支店へ出張する際、支店社員および協力会社社員との対話会を実施しています。2013年度は8支店で計12回実施しました。

技術向上に向けた訓練の実施

サンコムモバイル本部では、訓練用アンテナ基地局を設置し、社員およびパートナー会社のアンテナ・電源などの無線系工事の技術力継承と、新たな無線技術者の育成に努めています。

訓練基地局

また、高所作業・活線作業などに対応した実践的な訓練の場として、現場の安全・品質向上に役立てています。

訓練の模様

資格取得の推進

サンコムでは、社員の資格取得に積極的に取組み、毎年数多くの社員が資格を取得しています。

2013年度においては、AI/DD総合種(工事担任者)1名、衛生管理者(第1種)3名、建設業経理士(1級)1名、建設業経理士(2級)2名、情報処理技術者(ネットワークスペシャリスト)1名、電気工事士(第1種)3名、電気工事士(第2種)11名、電気工事施工管理技士(1級)1名、電気工事施工管理技士(2級)1名、土木施工管理技士(1級)2名、土木施工管理技士(2級)1名、秘書技能検定(準1級)1名、陸上特殊無線技士(1級)15名の合計43名がそれぞれ資格を取得しています。

次世代育成支援対策推進法に基づく取り組み

「次世代育成支援対策推進法」に基づき、行動計画に沿った取り組みを行っています。サンコムにおいては、2011年に「次世代育成支援対策推進法認定マーク(くるみん)」を取得し3名が育児休業を取得しています。

くるみんマーク

地球環境とのかかわり

消費電力の「見える化」

サンコムでは、本社ビルに電力量デマンド監視装置を導入しています。各階にモニターを設置して消費電力を「見える化」し、制限電力量を超えると空調設備が自動的に出力を制御する仕組みとなっています。

コムシス森林サポーターの活動

第37回「全国育樹祭協賛」の感謝状

2013年で37回目を迎える全国育樹祭への協賛に対して、育樹祭埼玉県実行委員会上田会長より感謝状をいただきました。全国育樹祭は、継続して森を守り育てることの大切さを普及啓発するために、1977年から毎年秋に行われ、天皇皇后両陛下がお手植えされた樹木を皇族殿下にお手入れいただくメインの式典のほか、さまざまな行事が行われます。

第8回「霧降協働の森づくり」を開催

2013年11月30日、日光霧降アイスアリーナ場内において第8回「霧降協働の森づくり」を開催しました。今回は、「日光さくらの会」「日光森と水の会」による桜の補樹事業により、2002年から日光霧降アイスアリーナに全国から献木されている桜600本のうち、立枯れしている100本の補植作業を実施しました。

霧降協働の森づくりの様子

また、「日光さくらの会」より、コムシスグループ森林サポーターの桜の献木植樹や倒木補樹作業に対して、感謝状と記念品をいただきました。

霧降感謝状

コムシスグループの森づくり

コムシスグループでは、環境保全および地域貢献活動の一環として、森づくりの活動を行っています。

サンコムでは、コムシス森林サポーターとしての活動を実施しています。2013年度は、埼玉県毛呂山町大谷木字鶯谷地内などでの8.2ヘクタールにおよぶ枝打ちや間伐などによる森林保全活動の実績により、同制度において97.3t-CO2/年のCO2吸収効果が認められ、日本コムシスとサンコムに対し、埼玉県知事より「埼玉県森林CO2吸収量認証書」を交付いただきました。97.3t-CO2/年のCO2吸収量は、304人分の呼吸による年間CO2排出量に相当します。

2013年度 埼玉県森林
CO2吸収量認証書

地域社会とともに

子供向けパンフレット「サンコムのしごと」作成

サンコムでは、「お父さん・お母さんがどんな仕事をしているんだろう」をテーマに、写真や絵をふんだんに使用した小学校低学年向けの冊子「サンコムのしごと」を作成しています。

座・高円寺への協賛

サンコムでは、地域に根ざした文化活動への貢献の観点から、杉並区立杉並芸術会館「座・高円寺」が発行する劇場回数券「なみちけ」への協賛を行いました。

杉並芸術会館客席に
設置された記念プレート

地元小学校に写真ニュース掲示板を寄贈

サンコム本社がある杉並区の杉並第八小学校に、2012年から引き続き「朝日写真ニュース1年分」を寄贈しました。

小学校への
「朝日写真ニュース」寄贈

地域の祭事への参加

サンコムでは、恒例の「第57 回東京高円寺阿波おどり」(2013年8 月24 ~25 日)に、「コムシスグループ連」を結成して踊り手として参加しました。2013年は「この街に咲く」と題し、高円寺に集まる多くの人々に笑顔の花が咲き、踊る喜び、舞台を作る喜び、見る喜びを分かち合うことを目標に、初日の24日は夕方から全員最後まで元気に踊ることができました。 今回は、前回から始めた女踊り、鳴り物に加え、子ども踊りにも挑戦し、社員の子ども3名が参加。日々の練習の成果を発揮して、前回以上の一体感が出せました。その結果、連発足から6年目にして、杉並区の友好都市である群馬県東吾妻町より友好賞を初受賞しました。また、2日目の25日には大会運営のボランティアに参加し、会場の清掃活動を行いました。開催中に出る大量のゴミを分別して資源を換金し、インドの教育支援に充てるお手伝いをしました。

第57回東京高円寺阿波おどり

ペットボトルキャップ回収

コムシスグループ各社では、ペットボトルのキャップ売却益をワクチン購入費に充てるNPO法人エコキャップ推進協会の活動に賛同し、キャップの回収を行っています。CSSが中心となり、2013年度は合計78.7kgを回収しています。